プライマリーコントロール(AT用語)とは?

こんにちは。

今日はAT用語でよく使われる「プライマリーコントロール」について書いてみようと思います。

日本語では、「初原的協調作用」と訳します。

動物は皆、生まれながらにして、調和された 【頭-首ー背中】のコーディネーションを持っている。

それをプライマリーコントロールと言います。

プライマリーコントロールは、赤ちゃん、ジャンプする犬などの動き(頭、首、背中のコーディネーションされた関係)を見ると、見事に働いているのがわかります。

彼らの動きを見ると、とても自由に、心地良く、時に力強く見えますよね。

これが、プライマリーコントロールが存分に発揮された状態です。

必ず、頭が先導し、それに身体がそれについてきています。

ではここで一度、人間と人間以外の動物を少し比べてみたいと思います。

人間
サル

上記のイラストを見るとわかる様に、サルのような動物は基本は4本足です。それに比べて、人間は脳が発達したので頭が重くなり、2本足の直立歩行になりました。その結果、人間は4本足の動物ほど安定感がありません。

そして人間は脳が発達した結果、文明が発展し我々の日常の生活は昔と違ったものになってしまいました。狩りに出ることもなく、農作をしたりすることも減り、歩かないで乗り物で移動、家事なども機械化が進み、身体というものを使う事がずいぶん減りました。その結果、人間は動物として本能的な活動から遠ざかってしまったため、簡単に頭ー首ー背中のバランスが崩れてしまい、私たちは個人差はあるものの本来生まれ持ったプライマリーコントロールが身体の成長と共に十分に発揮されなくなっていきます。

生徒さん

プライマリーコントロールが働いている状態と言うのはなんとなくわかったけど、結局のところ、何をどうすれば良いの?

そこを学ぶのがアレクサンダーテクニーク(AT)のレッスンです。ATは、私たちが大人になるにつれて失ってきたプライマリーコントロールの働きを取り戻す教育法なんですね。(これは、レッスンに来ないと教えないよ!と言う事ではなく、レッスンで実際ハンズオンのワークでしか示せない部分があるのでごめんなさい。🙇)


残念ながらプライマリーコントロールの働きは、頭、首、背中をどこに持って行けば良い、と言うような 「How to 」では語れません。なぜなら私たちは常に動き続ける動物なので、頭、首、背中の最善の関係性としか言いようがありません。美しく見える姿勢や動きも、あくまでもプライマリーコントロールが上手く発揮できた結果でしかありません。

プライマリーコントロールの働きは、生理学的に説明できる部分もありますが、例えば「身体と心」が切り離せない様に、それを超えるレベルの働きもあり、全部を説明することは不可能に近いと言われています。

プライマリーコントロールは、自分で頑張って働かせようと思って働かせるものではありません。

それは、結果として働くのです。

またプライマリーコントロールの働きは、邪魔されて発揮されなくなることはあっても、消えてしまうことはありません。

プライマリーコントロールの説明、いかがでしたでしょうか

生徒さん

わかるような、わからないような?

う~ん、理論だけで理解するのはなかなか厳しいかも?
でも以下を理解してもらえれば、とりあえずは十分です。

私たち人間には生まれ持った協調作用、プライマリーコントロールと言うものがあって、それが子供の時はフルに働いているけれど、だんだんそれが歳を経るごとに邪魔されて発揮できなくなり、その結果バランスが崩れて、痛み、ケガ、病気、など様々な不都合が現れてきます。

プライマリーコントロールがより働いた状態というのがどんな状態であるか?を体験するには、是非一度レッスンをお試しくださいね。

お読みくださり、ありがとうございました。

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